「自分で片づけができるようになってほしいんです!」

 

子ども部屋の作業のご依頼をいただくときに、お母さまがおっしゃるセリフの第1位です。

わたしは、「自分で片づけができる=自分の心地よく感じる空間をしっている」 ではないかと考えています。

我が家の3兄弟は、部屋がだんだん乱れてくると、テスト前など にわかに部屋の片づけを始めます・・・。 なぜ今、と母は複雑な思いがしますが、散らかった部屋が気になって勉強が手につかないのなら、仕方がありません。

きれいが心地よいと思う心、そして「自分で」できていることを、よしとしています。

 

お客さまのお宅の子ども部屋でまず気になるのが、お子さま以外の家族のモノが置かれていること

スーツケースやお母さまの冬のコートなど、「使わない間、預かって」という雰囲気のモノがお子さまの部屋のクローゼットに入っているのはよくある光景です。

お子さまの服が少なくてスペースがあるから、というお気持ちはとってもよくわかりますが、自分のモノ以外のモノが入った空間は、一気に本人にとって責任がない空間になってしまいます。「責任」なんて大げさですが、

「これはボクの、ワタシの、大切なモノ」というモノへの愛情や責任感、それこそが「好き」を選ぶ力をはぐくみます。

モノの責任の所在をはっきりさせ、子どもが選んだカーテンにするなど、その子だけの特別な空間を作ってあげることはとても大切なことです。

 

お子さまのモノだけになったお部屋から、いよいよ片づけのスタートです。

 

子供部屋には①おもちゃ、趣味のモノ、➁学用品、③衣類、④教科書、プリント、本、それから⑤布団があるといいですね。

(⑤布団があると、寒くなったら自分で羽毛布団を出してくれるようになりますよ。)

子ども部屋も他のスペースと同じように、モノ(おもちゃ、趣味のモノ、学用品)、布(衣類)、紙(教科書、プリント、本)に分けて収納するのが基本となります。

 

まず「モノ」について考えます。

おもちゃ、趣味のモノ、学用品については、棚に収納します。

毎日の通学かばん、部活で使うボールやラケットなどは、壁にフックをつけて掛ける収納がおすすめです。床置きを避けるためにも、掛ける収納はとても有効です。

また、「扉を開ける」というアクションが苦手なお子さまは多いものです。毎日使うモノの出し入れに関するアクション数はなるべく減らしましょう。

壁に穴を開けたくないのでしたら、ツーバイフォーの木材を床と天井に突っ張って、木材に穴を開ける方法もあります。「ラブリコ」、「ディアウォール」で検索してみてください。

おもちゃは、使っているものを選び、残します。 捨てたくないけど使ってない、もちろんOK。

眺めていたいなら飾ってもよいですし、それがもし「思い出」ならば、使うモノとは別に保管します。(思い出BOXを作りましょう)

 

次に「布」について考えてみましょう。

服は掛ける収納、たたむ収納を上手に分けて収めます。

ハンガーポールの下にプラスチックの引き出しケースを入れ、上から順に、1.下着や靴下などの小物、2.トップス、3.ボトムスの順に収納します。下着18㎝、トップス23㎝、ボトムス30㎝、の深さのケースが仕舞いやすくおすすめです。もともと3段が固定されているケースより、バラバラに購入するタイプの方が、ホコリがたまりにくく将来の汎用性もあります。(この部屋はずーっと子ども部屋なわけではないのですよ)

プラスチックのケースは、設置したい場所をしっかり測り、収納力を生かせるよう奥行きいっぱいまで使えるサイズを選びましょう。

幅はピッタリにすると扉が干渉して引き出しづらくなる場合もあります。よく見て測ることが大切です。

引き出し収納は、収納力が高く便利な収納ですが、アイテムが多くなると開け閉めがしづらくなりますので、入れるモノの量には注意が必要です。7割収納が理想的です。

また、お子さまは成長が早いので、サイズアウトしている服はこまめに手放しましょう。

我が家では、3兄弟が着て、まだ着られそうな上質な衣類は、近所の小さいお友達のお宅に差し上げています。お玄関の前にそっと置かせてもらう、とママと約束していて、使わないと思ったらすぐに処分してね、とお伝えしています。

ユニクロの服は店舗で回収してくれますし、古着がワクチンになるような活動をされている団体もあります。ゴミ袋に入れて処分する服が少しでも減ると、ちょっぴりほっとしますよね。

 

最後に「紙」について。

プリントや教科書がデスクに山と積まれたお宅をよく拝見します。

置かれているのは大人用のシンプルなかっこいいデスクです。

そんな時、「やっぱり学習机ってよくできているなぁ、文具など細々したモノを入れる引き出しや、目の前にある本棚は、必要だからあるんだなぁ」 と思わされます。

ですが、シンプルなデスクも工夫次第で、ずいぶん出しやすく戻しやすい仕組みを作ることができるので、ご紹介しますね。

座った正面の「壁」に棚を付けると、デスクの面積を減らさずに教科書やプリントを収めることができるのです。「壁掛け」、「ウォールラック」、「机上ラック」で検索してみてください。

奥行き21センチくらいの棚が使いやすいようです。紙は重さがあるので、耐荷重に注意することもお忘れなく。

また、「紙」は立てて収納することが基本ですが、塾などでどんどんもらうプリントは、とりあえず教科ごとの箱に分けて(最低限、教科ごとには分けましょう)、ニトリのNインボックスレギュラーのような箱に平積みでもよいと思います。

とにかく、どこに入れておけばいいのか、わかりやすい行き先を作っておくことが大切です。

場所が決まっていないモノを片付けることはできませんからね。

プリントは見直したいときに見つかればいい。すべてのプリントを残す必要などありません。

 

そもそも本当に見直すのか、何のために残すのかを考えます。

その時その時に、何が必要になるのかを考えて、「なんでも取っておく」という習慣を捨ててみませんか。

 

お子さまが実家で過ごす時間、それは実は短かく、親にとっては限られた貴重な時間です。

片づけなさい、と言われてばかりの部屋ではなく、好きなモノに囲まれた、自分だけの心落ち着く場所であってほしい。

子育ても終盤に近付いた今、私は強くそう感じています。

 

どこから手を付けたらいいのかさっぱりわからない、そんなときはどうかプロにご相談ください。

わたしたちはお悩みをじっくりうかがって、解決への手立てを一緒に探したい、そう思っています。